• Pico Masaki

独学でお箏(こと)?!

Updated: Sep 4, 2020


現在はカナダのバンクーバーを拠点にしていますが、私は日本生まれ日本育ち、生粋の日本人です(^^) 5歳の頃からピアノを弾いています。

私の父は今となっては尺八の師範ですが、昔はギターやホルンなどを演奏していました。(父が尺八を始めたのはなんと40歳を過ぎてからです。。。!そんな父を尊敬しています)

日本で生まれ育っても、なかなか日本の伝統楽器に触れることって少ないですよね。

習っている人もピアノに比べると、圧倒的に少ない。

私も姉達の影響でピアノを習い、成長するにつれキーボードやシンセサイザーに移行していきました。

年頃になるにつれ異文化に憧れを持ち、将来は海外で音楽を演奏したいという夢が芽生えていきました。

2011年にオーストラリアに行き、6年半住みました。そして2017年にカナダに移りました。

日本に住んでいた時は海外に憧れを持っていた私ですが、

長く外国に住んでいると、今度は日本ならではのものが目につくようになりました。

Youtubeなどでみかける、日本のお寺、田園風景、下町の様子など。。。

今までになく、日本の文化に強く惹かれるようになったのです。

そこで、日本の伝統楽器の一つである 「お箏(こと)」を弾いてみたい、と思うようになりました。

しかしすでに日本を離れていた頃・・・オーストラリアでもカナダでも、お箏の先生を探しましたが当時はなかなか情報を得ることができませんでした。

お箏を扱っている楽器店もありません。

最初は まさかの独学(!)でお箏を始めるしかありませんでした。Youtubeで他の奏者がどんな風にお箏を弾いているのか観察し、まずはオンラインで日本から小さめのお箏を取り寄せようと考えました。

お箏を弾くには「箏爪(ことづめ)」と呼ばれるもの(ギターでいうピック)も必要です。

箏爪は指輪のように指先にはめるので、ピタッとはまるものでなければなりません。

(でないと、弾いている時に勢い余って箏爪がどこかへピューっと飛んで行ってしまう。。。と言う事故が

起こります。いや、実際 そういう事故は多いようです。そしてそういう事故は、一番肝心なコンサート中に起こるそうです。^^;)


箏爪はオーダーメイドする奏者さんが多いようですが、日本にいない私にはそれは叶わないので、オンラインで買える小さめサイズの「赤色」の箏爪と大きめサイズの「黒色」の箏爪を選びました。小さめサイズのものだけでいいかなとは思ったのですが、オンラインショッピングでは試着できないため、念のため大きめサイズも購入したんです。

数週間でお箏と箏爪が日本から到着しました!未知のものと遭遇する高揚感でドキドキしながら品物を開封し、新品の箏爪をつけて箏の前に立つ。。。

その瞬間は、私の音楽人生の第2章が始まった時だったと思います。

私は指が小さいので、「赤色」の箏爪の方が指にしっくりきました。

しばらく音楽フェスやイベントも赤色の箏爪を意気揚々とつけて出演していましたが、

後になって実は「赤色の箏爪は子供用」「黒い箏爪は大人用」だったということを知ることになります。。。。笑 

柔道で例えると、白帯をつけてオリンピックに出るようなものです。。


私は現在カナダ・バンクーバーのグランビルアイランドという観光地で定期的に演奏しています。そこではできるだけ多くの「日本の歌」を演奏するようにしているんです。

皆さんは、日本の歌ってどれくらい世界中に知られていると思いますか?


例えばスペイン語の曲とか、フランス語の曲とか、パッとは思いつかなくても聴いてみれば「あ!知ってる!」と言うものはいくつかあると思うんです。グランビルアイランドは世界のあらゆるところから観光客が集まっているところなので分かるのですが、日本の曲って(アジアの一部の地域を除いては)全然知られていないんです。。。おそらく一番有名なのは、「さくら さくら」。次に「上を向いて歩こう」と言う印象を受けました。それ以外は、よほど日本好きやアニメ好きの人でない限り、知っている曲は皆無という状態。。。


グランビルアイランドではバスキングというスタイル(日本でいう路上演奏)なので、多くのミュージシャンは英語曲のカバーでできるだけ有名な曲を演奏します。人は心理的に知っている曲を聴くと足を止める、ということは多くのミュージシャンが体感していることだと思います。その中で、おそらく99パーセントの人が知らない日本の曲を演奏する。。。それは私にとって勇気のいることでした。

知らない曲だと、足を止めてくれる人の数はがくんと減るだろうと思ったのです。


でも私は長年の海外暮らしで日本の文化がどんなにユニークで素敵か、身をもって感じていたので、思い切って日本の曲をたくさん演奏してみようと決意したんです。世界中から来ている観光客やローカルの皆さんに、日本の曲を一瞬でもいいから聴いてほしいなと思ったんです。慣れ親しんでいる曲ではないから、気にもとめずすぐ立ち去る人もたくさんいるだろう。。。でも他のひとがあまりやっていないことをやろう、自分だからできることをやろうと決意しました。


さて、いざグランビルアイランドで日本の曲をお箏や古筝で演奏してみると。。。

お箏をケースから出してセットアップしている途中にも「この楽器見たことない!なんていう楽器?」と興味を示してくださった方がいたり、「朧月夜」や「ふるさと」を演奏していると「日本の曲を聴くの初めて!癒されるわ〜💛」と喜んでくださる方がいたり。。。

とても好感触でした。

私の音楽の旅はまだまだ続きますが、その旅の続きをぜひこちらで聴いてみてください。

最新アルバム「光の向こうへ From Darkness To The Light」が視聴できます

ブログを読んでくださりありがとうございます。よろしかったらコメントお願いします!

#koto #red #pick

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